立派なたてがみと、遠くまで届く勇ましい声をしたライオンのお話です。
きっと、とても心の優しいライオンだったんですね。
集まってきたネコ達にご馳走がしたくて、ついつい毎日、
獲物を捕りに出掛けてしまうんです。
そこにはきっと見返りなどは求めていなかったでしょう。
ネコ達にご馳走してあげたいと心から思うライオン。
ライオンにご馳走してもらうことを当前に感じているネコ達。
ネコ達の期待に応えたくて、無理して疲れ果ててしまったライオン。
そんなライオンを目の前にしても、ライオンの気持ちを微塵も
感じることが出来ないネコ達の姿に、思わずはっとさせられる思いでした。
「きっと、つかれたんだ。」
それは、ライオンがネコ達から一番聞きたかった言葉に違いありません。
ライオンの心身を解き放つ呪文として、それはとてもふさわしい言葉
だったのだと思います。
正直、内容が結構難しく、奥が深いストーリーです。
大人でも一度読んだだけではきっと内容は理解できないと思います。
私自身、2回は読み返しました。
教科書に掲載されても良さそうなストーリーだなと思って調べたところ、
小学校中学年の教科書に掲載されたりしていたことがあるようです。
うちの子が現在中学年なので、タイミング的には良いのかな?
一度、じっくり読ませてみたいと思います。