「ちいさいモモちゃん」を初めて読んだのは、娘が3歳の誕生日を迎えてすぐの頃でしたから、あれからすでに4年近くの歳月が流れていたんですね。物語の中のモモちゃんも、随分と大きくなり、
もうすぐ1年生。娘は、モモちゃんよりも一足先に小学生になりました。
こうして、物語の主人公に我が子の成長を重ねながら読んでいくと、本当に感慨深い気持ちになりますね。今回、シリーズ2作目にあたるこのお話を読む前に、「ちいさいモモちゃん」をもう1度読み直してみました。2,3年も読んでいなかったので、娘が忘れてしまっていたお話もありましたが、それでも、いくつかはよく覚えていて、とても懐かしそうに聞いてくれました。
10年後、20年後に再びこのお話を読んだとき、娘はどんなことを思い出すのかな?、私はどんな思いで、娘の幼い日々を振り返るのかな?・・・そんな遠くて、近い未来を思いながら、娘といっしょに読みました。
娘が好きな章は、「かげをなめられたモモちゃん」。
モモちゃんの影を食べてしまったウシオニのおしりを、ママがぺんぺんぺんと、いやというほどたたく場面で、大笑いしていました。
もう1つは、「へんなてがみがきて、そして・・・」。
モモちゃんの家に忍び込もうとしていた空き巣狙いに、突然、プーが障子の猫穴から飛び出してきて、見事どろぼうを撃退したその絵に、ひっくり返るほど笑い転げていました。
本当に親子で楽しめるお話ばかり・・・。私の傍らで聞きながら、目でいっしょに字を追って読んでいる娘に、成長の早さを実感しました。