落語絵本シリーズ7。
題名の響きがミステリアスですね。
田能村の久平さん、「たのきゅう」というニックネームの旅芸人が主人公。
旅の最中に母親が病気との一報に、衣装持参で帰途に着いた久平さん、
山で、人を呑むというウワバミに出くわします。
ところが、「たのきゅう」と名乗ったことから、「タヌキ」と勘違いされ、
見事に逃げるのですね。
まさしく、「たのきゅう」ならではの展開です。
タヌキの化けっぷりは、役者ならお手のモノ。
そして、ウワバミの弱点も聞きだすあたりは、久平さんの聡明ぶりがうかがえます。
親孝行な一面など、久平さん、素敵です。
そのあたりも感じ取ってほしいですね。