自動車大国のアメリカの絵本と、西へ西へと向かう構図に得心しました。
西は開拓地の西部であり、たどり着くのは太平洋、ある意味東部の海岸地帯からすると憧れの場所であったりするのでしょう。
その西部を、男の子の乗った列車と、女の子の乗った列車が、ごっこ遊びのように、戯れながら目指します。
幻想風景のような途中の景色と、リズミカルな発語が、旅の楽しさにつながります。
そしてたどり着いた海での思いきり解放される姿に微笑ましく思いました。
ただ、日本だったら、きっと左へ左へと描くのだろうなということと、太陽や月が西の方角から昇ってくるような違和感を覚えました。