ますだくんの一人語りで綴られる漫画形式の絵本(?)です。我が家の子ども達は、皆このシリーズが大好きで、読むのを楽しみにしています。
第一弾の『となりのせきのますだくん』は、みほちゃんの目線で描かれていて、ただただ ますだくんはわけのわからない乱暴者になっていたのですが、ますだくん側からの目線では、みほちゃんのいじいじ度が強くてイライラしてしまい、ついあれこれ口出ししたくなるますだくんの気持ちがよくわかります。
ますだくんは、○か×、白か黒、といったはっきりとした性格で、今までそれで生きてきたので、○も×も白も黒もなく、△と灰色しかないみほちゃんのことを理解するのは難しいのでしょう。みほちゃんにしても同じことです。
一年生になって世界がグンと広がると、今までの自分の常識の範疇にないことも起こります。この二人が隣同士になったのも、社会に踏み出す一歩としてはいいのかも。
二人の担任の先生はどちらかというと、みほちゃん派のようですが、私は断然ますだくん派。
これからも、いろいろ誤解を受けることもあるだろうけれど、頑張れ、ますだくん!
二人の受け取り方の違いがよくわかって面白いので、『となりのせきのますだくん』と合わせて読むことをお勧めします。