これは、1回読んで、実によくできた本だなぁと思った絵本です。
「どうして家はあるの?」
って疑問から始まるんですね。
雨の日、かんかん照りの日に困るよね。だから柱を立てて屋根をつけたんです。
でも、風の日は?風をさえぎるために、壁もつきました。
そして入り口、出口がつき、窓がつき...ぐっすり眠るために、平らな床が出来たんです。
おなかがすいた時に食事が出来るように台所がつき、トイレも出来ました。
こうやって、人間は、住みやすいように工夫して、家を便利になるように作りあげてきたんだよ、っていうのが、とってもわかりやすいです。
最初、雨風をしのぐ屋根だけだった家が、ページをめくるごとに、ドアがつき、窓がつき、床ができ、部屋が増え、どんどん家らしくなっていく。
7歳の娘は、ふんふんうなずき、「だからうちも2階にしたの?」「だから窓があるんだー。」「床ってそういう意味なの?」って大真面目な顔で聞いてくれました。