日本に紹介されてから50年が過ぎたうさこちゃんシリーズの第一作…
16センチ四方の造本、登場人物の顔が
いつも正面を向いていること、赤、青、黄、緑…
それに黒の縁どりだけですべての場面を表現しきっていること…
そのどれもが幼い読者が手に取り易く、
イメージしやすくするための工夫なのだった…
このロングセラーは幼い子にとっては
本とおもちゃの属性を兼ね備えた一冊だと思う
訳文は部分的に助詞が省略されていたり
言い回しが古風なところもあるので、気になるのなら
読み聞かせをするときは会話を取り入れて楽しく読みたい…
固い表紙のため、幼児が手にとって頭にぶつけると痛い…
という感想もあるようだが、それはまた別な話…