ディズニー映画の絵本版です。
大好きなパパとママがサイに食べられて死んでしまってから、意地悪なおばさんの下でこき使われて暮らしてきた男の子ジェームズ。ある日、不思議な老人からもらった緑色のものを桃の古木にぶちまけてしまいます。すると、干からびかけていた木に、おおきな大きな桃の実が!中へもぐりこんだジェームズが出会ったのは、ツチボタルとムカデ、クモ、テントウムシ、ミミズ、キリギリス。陰気な丘での生活に嫌気がさしていたみんなは、桃に乗って冒険へ出ることに・・・。
ディズニー映画になっただけあって、子どもがワクワクドキドキすること間違いありません。しっかりとした起承転結に、ところどころ文字の大きさも変えてあり、とても読み聞かせしやすい本です。
とても身近にいるけれど、ちょっと好きになれないムカデやクモやテントウムシが、ここではとても頼りになる友達として描かれています。
虫に対する見方が少し変わるかも。息子も、「ムカデってどんな生き物?」と図鑑を広げていました。
なにより、虫たちと一緒にさまざまな窮地に立ち向かって、夢を実現し、最後にはしっかりと自分の意思を通すことができたジェームスに、素直に感動します。
でも、寝る前に読むと、興奮して眠れなくなるかも。