片山健さんの描く、野良猫のタンゲ君は、独特の力強いタッチで、なかなか迫力があります。だから、てっきり性悪のドラ猫親分の話だと思って読んだのですが・・・。片目を怪我した野良猫を家族の一員として、かわいがる優しく温かいお話でした。
タンゲなんて変わった名前ですが、名前の由来が、丹下座禅だなんて、なかなか渋い命名で笑ってしまいました。でも、子供には、よくわからないようでしたが・・・。
人相は、やたらと悪く、一見すると悪者の形相ですが、全然そんなことはなく、穏やかな性格のタンゲくんが、どうして片目になってしまったのか、最後まですごく気になしました。