先日寄せた感想の追記なのですが、この本、息子の愛読書でかなり読み込んでいるらしく、ただ一つ納得行かないところがあるそうです。それは、一番最後のシーン、本当の自由に動くことができる生きたウサギになってぼうやに会いに来たのに、ぼうやがあの失くしたうさぎだとは気付かなかったのが悲しかったそうです。こどもとしては、当然気付いて欲しいところでしょう。でもぼうやと突然で悲しくて不本意な別れ方をしたうさぎが、やっとここで、ぼうやへの気持ちや自分のいろんな想いを振り切って本当のウサギとして新しく生まれ変わることができたんじゃないかな、なんて思います。その結末が納得できたとき、こどもはいろんな意味で強くなって自立していくのかなぁ…なんて思っています。この本に出会えて、この本と共にこどもの成長を見守りつつ…また一冊素敵な絵本に出会えたことに感謝です。