宮沢賢治の世界の空気を感じさせる独特な絵です。
版画?・・のようなスクラッチした線と暗闇に浮かび上がる
登場人物の男たち。そして犬。
犬たちが目をまわしているようなふしぎによじれた表情。
でも必見すべきはまずめくって一枚目の題名のあるページ。
ここだけ白い空がページの半分を占め、暗い森にはフクロウがいます。
これから入ってゆく暗い森にいろんなものが潜んでそうだぞ・・と
そんな予感をさせる1ページ。
みごとです。
我が子(4歳)の感想はというと、まず表紙を見て
「あ〜ここにお目目があるから怖いね〜」
でした。
たしかに子供向けのかわいらしい絵柄ではないけれど、
他には無い宮沢ワールド。
大人の私も堪能させていただきました。