リコちゃんが遊んでいると、みんなが邪魔するんです。
お兄ちゃん怪獣はやってくるし、
ママまで、お人形をけとばすんです。
「もう ヤダ! リコはリコだけのおうちにひっこす!」
泣いてしまったリコちゃんに、おかあさんが
「じゃあね、ここにひっこしてらっしゃい」
とダンボールを一つ差し出します。
「こんなのただの箱じゃない」
「そうかな?」
チョキチョキ。チョキチョキ。
ほらドアが出来て、窓が出来て、
素敵な、リコちゃんだけのおうちの出来上がり!
お家遊びって、本当に面白いですよね。
子供は、箱一つを、本当のお家にしてしまいます。
それだけ、柔軟な想像力を持っているのですね。
うちの家には、お人形の家がありますが
その二階建てのお家の二階部分に、
上がりこもうと足を踏み込むお友達の、本当に多かったこと!
「その家は安普請だから、上がらないで〜!」
と悲鳴を上げたことも何度かありました。
お家遊びの大好きな息子、
この絵本は本当にお気に入りの一冊になりました。
子供心をくすぐる、本当に素敵な絵本です。