絵本の紹介本で、「センダック&マーシャル、夢の競演!」と絶賛されていたので、図書館で借りてみました。
最近オオカミとコブタの話を読むことが多く、どちらかというとオオカミに肩入れしてしまうので、この本でも、「頑張れ!オオカミ!」という気持ちで読み始めました。
新聞の見出しとか、ポスターの文字とか、実際に物語に関係のない背景に面白い遊びがいっぱいあり、それを楽しんだりできますが、肝心のお話は、「う〜ん、面白いといえば面白いかもしれないけれど・・・」 という感じでした。
センダックの本だし、絶賛されているので、きっと度肝を抜かれるような展開や絵があるに違いないという思い込みが強すぎたのだと思います。
一緒に見ていた子どもたちも、まったく同じ感想でした。
けれど、次の日もう一度見てみると、なんと要になるページを飛ばして読んでいたことが判明しました。
オオカミがなけなしのお金をはたいて、夜の部の舞台も見に行くというページ。
これを見て、オオカミは心底バレエに魅せられてしまったのね、ということが初めてわかり、お話がスッキリとつながりました。
オオカミくん、お腹はペコペコだけど、心はすっかり満たされたんですね。よかった、よかった。
でも、正直なところ、やっぱりセンダックには、もう少しびっくりさせて欲しかったなぁ。