長女が図書館から借りてきた絵本です。児童虐待防止をテーマにしていて、読むまでは、正直言って我が家には関係ないお話と思っていました。
でも読んでみて、これはもっと多くの、子どもから大人すべての人に読んでもらいたい絵本だと、強く感じました。
なかよしのたろくまが、指にとげがささってしまったので、ちびくまもいっしょに、やぎ先生のところへ行きます。やぎ先生はたろくまのとげをぬいて、ちびくまの体にあざがあるのを見つけます。やぎ先生は、子どもにもよくわかる易しい言葉で、語りかけます。
「からだでもこころでもとげがささるといたいだろう」
「ちびくまはそのままでいいんだよ。たとえわるいことをしても、なぐるのはいけないことだ。こどもにはじぶんをまもるけんりがある。ちいさなひとをたいせつにできるのがおとななんだ。」
虐待をしてしまう大人の側へのフォローも忘れていません。
自分の子だけでなく、すべての子どもがしあわせに安心して暮らせるために、私たち大人はもっと、敏感にアンテナをはりめぐらしていくべきなんだと気づきました。
自分が悪い子だから、お仕置きされるんだと思いこんでる、小さな子たちへ、この絵本がもっともっと読まれることを強く望みます。
長女が借りて来なければ、自分から手にすることはおそらくなかったと思われるこの絵本、子ども自身に本を選ばせることの大切さを痛感しました。
ぜひ、皆さんが読まれることを、おすすめします。