相変わらず個性的で元気いっぱいのクラリス・ビーン。今回は、思春期まっただなかで引きこもりぎみのおにいちゃんのカートが、環境戦士になってしまいました。それは、樹齢百年以上の大木を守るため。カートの熱意に引っ張られて、家族みんながカートの応援に行くのです。
前作までは、3歳の娘もこのシリーズを楽しめていたのですが、この作品は内容が難しかったようです。環境問題が軽快なテンポで遠慮なく出てくるので小学生向きでしょうか。環境問題が分かりやすく凝縮されているので、学校で環境問題を学習する学年の子供におすすめです。「エコロジー戦士になるということは、かならず 再生紙で できているトイレットペーパーをつかうことです」説得力ありますよね。
それにしても、読めば読むほど味のある登場人物ばかり。特に、今回はおかあさんの落ち着いたコメントが光りました。お隣のロバート・グレンジャーもこれから活躍しそうな予感。