カナダ出身のイラストレーターが描く、デッサンに水彩やパステル?で色付けした、とてもやわらかでやさいいタッチの絵が魅力的な絵本。なんとあの江國香織さんが日本語を担当しています。
赤毛のちりちり頭のお姉ちゃんステラと、金髪のもじゃもじゃ頭の弟サム。
二人で妖精をさがしに森へ向かいます。
出会うもの全てが新鮮に描かれ、サムはなんでもステラに質問を投げかけます。
ステラはひとつひとつ、サムの質問に答えるのですが、その答えが子供ならではと言うか、とても夢がある、独創的な答え。
きっとあんな答えは大人ではできないのでは??
思わず「赤毛のアン」の想像力を思い出しました。
ステラも赤毛だし、ほのぼの系の「赤毛のアン」ってことろでしょうか。
広い野原からどんどん森の中へ入っていきます。
1ページ1ページ、隅から隅まで丁寧に描かれ、空・野原・森が活き活きと感じられます。
ステラとサムだけでなく、まわりの草花、動物・鳥など、絵だけをゆっくり眺めても楽しめる絵本です。