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ミトン」 ムースさんの声

ミトン 作:ジャンナ・ジー・ヴィッテンゾン
絵:レオニード・シュワルツマン
訳:服部 美鈴
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,320
発行日:2003年09月
ISBN:9784309266749
評価スコア 4.48
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みんなの声 総数 26
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  • 温かくて可愛らしい、冬の定番絵本

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子9歳、女の子4歳

     子供たちが犬の散歩を楽しんでいる光景を見て、アーニャも犬が欲しくてしかたありません。そこで、犬を飼っている友だちエレーナの家に遊びにいくと、犬のララにはかわいい子犬が生まれていました。エレーナは子犬の家を探しているとのこと。アーニャは喜びいさんで子犬を家に連れて帰りますが、お母さんから反対されてしまいます。がっかりしたアーニャが赤い手袋(ミトン)で遊んでいると、不思議なことが起こります。小さな赤いミトンは、いつの間にか小さな赤い子犬になっていました……。
     可愛いし、純粋なメッセージが込められていて、この冬一番の心の温まる絵本!と太鼓判を押したい新作絵本作品です。小さな子供の視点・心情が胸を打つ、宝物にしたい絵本。お話、イラスト、構成、デザイン……、どれをとっても質が高く、制作者は一体何者?と思わずにはいられません。ロシアのアニメーション作品を絵本化したものだそうですが、お人形を実写でアニメ化した作品もぜひ見てみたい。日本ではウェブサイトもあるくらいなので、人気爆発でしょうね。(www.mitten.jp)
     子供たちも喜んでいました。ミトンが赤い子犬になったところでは息子が、「(米国のアニメ)『クリフォード』みたい」と親しみを感じたようでした。(しかし、クリフォードの世界とは違うのですね、絶対に。こういう作品は米国では作れません。)
     とにかくかわいい。小さな赤いミトンが赤い子犬になるというファンタジーが、ひっそり慎ましやかに描かれているところが好き。その姿勢、視点がオーバーでなく、叙情に訴えすぎるでもなく、自然体。東欧の魅力がここにあります。
     対象は4歳ぐらいのお子さんから。女の子向きかなと思ったのですが(いつも通り)、息子も楽しみました。クリスマスの贈り物に最適。赤い手袋や子犬のぬいぐるみと一緒だと素敵。

    投稿日:2003/11/24

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