ある晩、マックスはおおかみのぬいぐるみを着て大暴れ…お母さんは怒った。「このかいじゅう!」とうとうマックスは夕ご飯ぬきで寝室に。すると、寝室ににょきりにょきりと木が生えだして、どんどん生えて…そこへ波がざぶりざぶり…。
初めて読んだ時の衝撃。あ然とする展開、圧倒的な絵の迫力。ぜーんぜん良い子じゃないマックスと、独創的なかいじゅうたちが、とっても魅力的です。
ああ、私もかいじゅうならしの魔法を使ってみたい! 白い三日月の下の、迫力のかいじゅうおどり!
かいじゅうの王様をやめたマックスが、1年と1日航海して戻ってくると、寝室にはちゃんと夕ご飯がおいてあって、まだほかほかとあたたかかった…ところもまた良いのです。文章も簡潔で、さりげなく、それでいて深い。
原画をそのままアニメ化したビデオも出てますね。上条恒彦の語りも素敵です。(「世界絵本箱7かいじゅうたちのいるところ他」)ピアノの音(においの代わり)が効果的。できたら、グロテスクでプリティなかいじゅう達を、壁一杯の大画面で見てみたいなあ。