クリスマスの絵本は数多くありますが、もしかしたらベストと言えるかも知れません。
それ位良いと断言できる絵本です。
お話は、トナカイの子供が間違えてプレゼントとしてある子供のアパートの上に落ちるところから始まります。
そのアパートが、摩天楼にあるというシチュエーションも良いですよね。
そのアパートの上で、そのトナカイを育てるのですが、大きくなるにつれて空を飛ぶようになるのです。
そう、このトナカイはサンタクロースのソリを引く特別なトナカイで、この子供もそれに気づいていたのです。
トナカイが、雪を見たときの寂しそうな目は、サンタクロースの国に戻らないとならないという別れを予感してのことなのでしょう。
そして、クリスマスイブに別れが訪れるのですが、その設定も本当にステキな別れで、心にジーンと来るものがありました。
別れが、永久の別れでなく、これから年に一回のクリスマスイブには会うことが出来ることを期待させてくれるのです。
クリスマスに相応しいストーリーで、主人公がトナカイであることも、大きなポイントだと思います。
是非、クリスマスイブには、読んであげて欲しい絵本です。
サンタクロースを信じている間に、読んであげて下さい。