一時期、図書館に行っては毎回あきやまただしの作品を借りてくるということが何ヶ月かありました。大体は読んでしまったと思っていたのですが、まだ読んでいなかったのがこの本です。児童書だったので気付かなかったのです。
いつも思いますが、キャラクター力がすごいです。くじらと犬がドッキングしたくじらいぬなんて考えつきません。
くじらぐらい大きい犬だから食べ物はどうしているのかと思ったら、昼間は給食をもらって、夕方は海で調達しているのですね。
みんがどろ遊びで汚れても、シャワーのような水をかけてくれるのです。読んでいる今が冬なので、息子は「濡れた服はどうするの?」と心配していました。この本の中では夏のようなので、すぐに乾いてしまうのでしょうね。
時には遊具のようになったり船にもなったりと、こんな生き物がいたら毎日楽しいだろうなと思いました。
「ざざー」という「くじらいぬ」の寝息で終わる場面を、息子は「ここが少しおもしろくないじゃん」と言っていました。息子としてはくじらいぬと遊ぶ楽しい時間が終わってしまったのがつまらなく感じたのかもしれません。読んでいる最中はずっと喜んでいました。