かこさんのイメージとはかなり違う(どうしても、だるまちゃんシリーズやからすのパンやさんのイメージが強い)のですが、いもとさんの優しげな絵と共に、しっとりと心に残るお話です。
おとうさんもおかあさんもおにいさんも、人間に殺されてしまったきんたは、くまやうさぎやしかなどに見守られて育ちました。
ある日、みたことのない大きなかいじゅう(ブルドーザー)がやってきて、暴れ回り山をけずり、ゴルフ場にしてしまいました。
ゴルフボールをおいかけたきんたは、つかまっておやしきにつれていかれます。パーティの日、きんたは泣き出したくなるような、なつかしいにおいをかぎます。
何だかもの悲しい、はかない終わり方が、いつまでも、心にしみついて忘れられないお話になると思います。
最近また、毛皮ブームなんですってね?(先日、新聞記事で読みました。)どうかこれ以上、人間の身勝手で殺されてしまう動物が増えませんように・・・。自然が壊されませんように・・・。