娘と私が大好きな『こじまのもり』シリーズの1冊です。これまで何度も読んだのですが、図書館で見つけて、季節はずれなのですが、借りてしまいました♪
「ふゆのおやすみ」の途中で、ふたごのヤマネはある寒い朝に目を覚ましてしまいます。でもお母さんは眠ったまんま。お母さんからの手紙を見つけたふたごは、ししゅうネズミさんのところに向かいます。
無彩色の景色の中、灰色の空から羽のように落ちてくる、初めて見る雪。翌朝、お砂糖のように真っ白に降り積もった雪の中で、ふたごは雪遊びを満喫します。そしてまだ雪を見たことがないお母さんのために雪のヤマネをおみやげに作るのです。
そして‥遊びつかれて春までの長い眠るについたふたごを、うちまで送ってくれるししゅうネズミさん。雪のヤマネはとけてしまうのですが、そのかわりにししゅうネズミさんが二人にくれる贈り物が素敵です。
このシリーズ全体にいえることなのですが、とにかく絵がいいです。色使いがなんとも優しくて、特に自然の風景に心和まされます。
初めて雪を見たときの、あのドキドキ、わくわくする感じ、真っ白な雪を見たときの感動。ほのかに明るい雪の夜。去年まで住んでいた雪国の冬の風景を思い出しました。
お話もわかりやすくて、幅広い年齢の子供たちが楽しめると思います。ふたごのヤマネもかわいいのですが、私は器用で優しい、ししゅうネズミさんが大好きです。