きれいで頭も良くて、運動もできる同級生のことを、よく話したこともないままに敬遠していたイングリッシュ・ローズィズの4人の女の子たちに、ちょっと変わった妖精が、「その子と変わってみたら?その前にちょっとその子の生活をのぞいてみたら?」という提案を受けて、その子の放課後の生活をのぞいてみると、実は大変な事情があることを知り、その子をよく知る努力を始めて・・・。というような内容です。
最後はとてもハッピーな終わり方をするのですが、この妖精を出現(?)させるきっかけをつくったイングリッシュ・ローズィズうちの一人の子のお母さんも素敵で。こんな風にさりげなく、大切なことを子供たちに話せる母親になりたいとも思いました。
小学校高学年、中学生くらいの女の子なら特に共感できるのではないかと思いました。私自身も学生の頃、声をかけそびれていた子がいたなあと思い出しました。思い切って声をかけることができれば、もしかして親友になれたかもしれないのに、なんて、思ってしまいました。今なら人は見かけの印象だけではわからない部分が多い、ということがよくわかるのですが。そんなことを考えさせられる絵本でした。