かなり昔からある絵本ですが、私は読んだ記憶がありません。
でも、ほとんど絵本を読んでこなかったはずの夫が覚えていました。
草ぼうぼうの原っぱに住んでいる20匹のコブタ。このコブタたち、とっても人相が悪いんです。顔色は青白く、目つきが鋭い。お父さんとお母さんが働いていても、なまけてばかりいる困ったちゃんたちです。
でもある日、見たことのないおかしな草の根を見つけることで、激変します。桃色ほっぺのニコニコいい子ちゃんたちに!
ここからのコブタちゃんたちはすばらしい活躍をします。
草ぼうぼうの荒地を耕して立派な畑にし、井戸を掘り、にんじんを育て、それをみんなに分けてあげるのです。お金持ちには高く売り、困っている人には分けてあげるなんて、まさに社会の目指すところではないですか!
廃材から焼いたレンガでは、まず公共施設を作り、余った材料で自分たちの小さい家を建て直します。
子供向けの絵本ですが、社会を担っている大人たちに考えて欲しいことがたくさん詰まっていました。