今から4年前 息子が1年生の時 この本に出会いました。
ちょぴり臆病な息子には、主人公のぼくの気持ちが痛いほどわかったのかもしれません。
私も子供のころから、おとなしい性格だったので、強いいじめっ子に はっきり言えない ぼくの辛さが、ひしひしと伝わってきて、それを友達のおばけが慰めてくれるのが、本当にうらやましく感じました。
おばけは、ぼくのみかたなの!
がっこうで せんせいにしかられると こういうの。
「ひどいなー きみのせんせいは!くよくよするなよ。ほんとうはきみは ちっともわるくないんだから!」
おかあさんに おこごといわれて べそかいていると、おばけ、いっしょになって ぼくよりおおきなこえで なくんだもん。
「おかあさんは いじわるだ!うわーん」
ほんとうは ぼくが わるいときもね。
この場面が私はとても好きです。
自分がたとえ悪くても見方になってくれる人がいる。それがおばけだったとしても。
これは、本当に自分にとってかけがえのない、「ひと」 ということですよね。
私も子供が悪いことをしても、味方になってあげられる、親になりたいです。
この本に出会って4年経ちましたが、息子の中では すみっこのおばけが、今でも大好きな本NO,1なのです。