仲良しの友達とだって、ケンカしてしまうことはある。
特に、夢中で競ったゲームがもとだから、よけい大ゲンカになった キツネとオオカミ。
オオカミは「自分のせいでこんなことになってしまった」と、キツネは「ついどなってしまった」と、そのあと後悔します。
オオカミに見えた部屋は、ゆがんで灰色に。自分が悪いとわかっているときは、見える世界がどんよりとしてゆがんでしまう、そんな心象風景がページいっぱいに描かれているようで、
「あ、そうそう」と思いました。
大ゲンカの仲直りは むずかしい。それだけに、仲直りできたときの 喜びはひとしお。
仲直りの歌を自己流で歌って聞かせると、大笑いしていました。
たくさんの感情がうずまく、ケンカと仲直り。
子どもたちの心の中にも、たくさんの感情が行き交うと思います。