犬は怒られてもそう簡単に逃げ出さないだろうとは思うのですが、この絵本は心の雨降り模様と雨上がりを爽やかに描いています。
心に雨が降っている間は、思い出も悪く悪く思えてくるもの。
しかし、ジョンは飼い主の悪口を言いながら、飼い主が自分に対して優しかったことも忘れないのです。
雨上がりに飼い主の少年と再会したところはとても爽やかで、雨上がりに顔を出した太陽の香りがしてきます。
犬は飼い主にとても従順なのです。
でも、このお話は犬のことに終わらせない大きさをもっています。
嫌なことがあっても、良かったことを忘れなければ心の雨もおさまるんだってね。