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アスカ」 ルートビアさんの声

アスカ 作・絵:司 修
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,320
発行日:2004年01月
ISBN:9784591079744
評価スコア 4.82
評価ランキング 241
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  • ありがとう、私の生命

    「ありがとう、わたしの生命」という始めの言葉と、
    「ありがとう、わたしの生命」という終わりの言葉にひかれて、読みました。

    私は、表紙と題名から、なんとなく外国が舞台のお話だと思っていたので、読んでみて、びっくりしました。
    これは、「阪神・淡路大震災」のお話だったのですね。

    絵を描くのが好きな、小学一年生の女の子、アスカ。
    毎日夢を見て、夢の絵を描きます。
    大きな橋。虹と白い馬、二つのおおきな花。
    アスカは必ず夢の中で、「ありがとさん」といいます。
    その言葉は、アスカのおばあちゃんの口癖。
    ですから、アスカも、夢の中でそういうのでしょう。
    ある日、アスカはおばあちゃんが橋に「ありがとさん」という理由を尋ねます。
    おばあちゃんは涙をながしながらこう答えます。
    「橋があなたを守ってくれたから」

    淡々と書かれた文章が、余計に心に突き刺さります。
    美しい絵が印象的ですが、
    あるページは特に、記憶から離れません。

    1月17日の、あの日。
    私もアスカと同じ街にいました。
    私の実家は山にありましたから、地震後の神戸が、すべて見渡せました。
    あちこちから、火の手や煙が上がっているのが見え、あまりのことに、私はこれが本当のことだと、今一歩実感できずにいました。
    私の隣で震えていた見知らぬ老人は、
    「まるで、戦時中みたいだ」とたった一言いうと、押し黙りました。
    その後、何時間も父と、食料の入った重いリュックをしょって歩き、知人を訪ねました。
    私が歩いた道のそばで、いったい何人の人が亡くなったのでしょう。
    その中には、アスカ、そしてアスカのお父さんお母さんのような方も、きっといらしたに違いありません。

    ありがとう、私の生命。
    この言葉の重みと深さを、ぜひ未来を生きる子供たちに知って欲しい。
    私はそう思いました。

    投稿日:2006/07/31

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