大好きな川端さんに落語シリーズ。それも、お化けの話とあってはさぞ面白いに違いないと張り切って読みました。
怖がりやの末娘も川端さんの絵は解るのか楽しく聞いていました。江戸時代にテレビがある!トレンディドラマだ!『風来坊』まで出てくる!と兄弟3人大喜びでした。(川端さんの絵本は11歳の息子も楽しみにしています。)
小学生二人は最後のどんでん返しを楽しんでいたようです。
でもね、世の中、何時の時代もどこへ行っても多数派が勝ち組であるということを言っているのでしょうか。後味が苦いお話でした。それまで多数派に属していて、自分は正しい(?)と思っていた人が、少数派の追いつめられる立場にたった時、どんなに心細いか。最後のページの主人公の表情が教えてくれます。子供達がこの悲哀に気がつくのはいつのことでしょうか。