北のお山のてっぺんの三本杉の下に小さな家がありました。
その家には、のっぽのやまんばとやまんばの娘のまゆが住んでいました。
ある日まゆは、雑木林の奥でとんでもなく大きな人に会いました。
鬼はまゆをやまんばの子と知らずに鍋でグラグラ煮てまゆを食べてしまおうと試みますが・・。
まゆの人を疑わず天真爛漫な性格と「人に親切にしなさい」と常日頃母親から言われていることを思い出して、優しく接するまゆの素直な姿がありました。
私も子どもも想像するやまんばであるまゆのお母さんはもっと恐ろしい顔だったので、この絵本に登場するやまんばは綺麗なお母さんだったのが意外でした。
絵がとても迫力があるのですが、3歳ともなると鬼の絵本を読んでも怖がることなく、むしろお話に夢中でした。