ラチを励まし、つよいこどもにしたのは、百獣の王「ライオン」ではなく、
ちいさな「らいおん」でした。
素晴らしい訳し方ですね。
らいおんが最後にラチに宛てた手紙は、読んでいて胸が一杯になりました。
とてもよわむしだった私の息子は、私に輪をかけたよわむし。
でも、まだ集団生活に入っていないので、自分がよわむしだということを知りません。
母の手を離れ、たくさんの人と交わるうちに、自分の弱さと向き合い、悩み、そして闘うことでしょう。
そんな時に、改めてもう一度この本を読んでやりたいと思います。
私も、心がくじけそうになる時、ポケットのらいおんを握り締めてみよう。
そう、これは、大人にもぜひ読んで頂きたい絵本なのです。