表紙に『あけるな』と書かれた板を打ち付けたとびらの絵。
もうこれだけで、好奇心をあおられます。
ページをめくると、その板が一枚一枚はがされ、『あけるなったら』『あけてはいけない』『あけるなといっているのに』…
これでもか、これでもか、と挑戦を仕掛けてきますが、そこは開けずにいられません。
そして、ドアを開けると・・・
なんとも不思議な世界が広がっています。
美しい絵、でも少し怖いような、複雑な気持ちになりながら、その世界を楽しむことができました。
言葉をうまく操る詩人と、細やかな絵の世界を描く作家さんのコラボで、かなり質の高い作品になっていると思います。