まずは正位置で読み進め、
最後のページに
「本をさかさまにしてごらん!」
日没後をまた逆さにしてから読み進めるという不思議な絵本。
構成がシンプルで、デザインも美しいと思います。
こういうタイプは思ったほど、
どちらかがそう見えなかったりするのですが、
流れるような文章の効果もあってか、
それぞれがそういうふうにしか見えません。
白と黒の世界、静かに心に染み入ります。
とても緻密な絵だと思いますが
「うわー!」という驚きではなく、
「ほー」と感心が勝ります。
その構図の美しさにほれぼれします。
心を落ちつけたいとき、読みたいです。