歌手のマドンナ作の絵本。
ピーボディ先生は小さな町の小学校の先生。
週末には少年たちに野球も教え、だれからも尊敬されています。
ある日、トミーがふと目にした先生の行動を、友だちにしゃべった事から先生は町中の人たちから誤解を受けてしまいます。
言葉はその口を出た瞬間から自由自在に広がり始める。
それも大きな力を持ち、人々の間を飛び回り、失せる事はない。
先生はそれを空中にばらまいた羽枕の羽根になぞらえていましたが、全くその通りだと思いました。
何気なく、悪意なく発したとしても、その結果人を傷つけてしまうことは良くあることです。
言ってもいい事なのか、言ってしまった後に人が傷つかないかどうか、考えながら行動することは難しい。でもとても大切なこと。
ただし、ピーボディ先生の「どう見えたか、というのは、どうでもいいことなんだよ。大切なのは、ほんとうはどうか、なんだ。」という言葉はちょっと引っかかりました。
ことわざにも「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」とあるように、立ち振る舞いも言葉と同じように大切なのだと思います。
間違った事をしていなければ、何をしてもいい、ということにはならない、ですよね。
なので☆4つ。
でも、人と付き合っていく上で、とても大切なことを教えてくれている本だと思います。
「大人になった子供たちにも」とのマドンナの添え書きがありました。