コールデコット賞受賞作品。まったく字の無い絵本です。
それは、読みかけの本を抱きかかえたまま眠ってしまった
男の子から始まります。
破れたページに誘われるように導かれていく男の子。
その姿は、パジャマ姿。寝ている時に起きた出来事?夢の世界?
字が全く書いていないだけに、読み手の感性に左右されますね。
正直、1度見ただけではよくわからなかったので、2度、3度と
じっくり眺めていたら、チェス盤がお城で、お城がドラゴンで、
ドラゴンが寝そべっている森の木が本で・・・・という具合に、
絵が繋がっていることを発見。
しかも、砂漠の場面では、大きなクロワッサンやグラスがあったり、
コーンフレークが飛んでる?と思ったら、またチェス盤が出てきて?
いえいえ、チェス盤と思っていたものは、実は、男の子の掛け布団の
模様であったことに最後の最後にやっと気付き、驚愕!!
見返すたびに、新しい発見のある絵本です。
読めば、3メートルもの大作を絵本にまとめた作品だったようで、
絵が繋がっていることに納得。
一度見ただけではわからない「良さ」を持っている作品だと思います。