畑仕事が大好きなぐりとぐら。
今度はかぼちゃを育ててみよう、と言っているところに、すみれちゃんという女の子が、お土産にかぼちゃを持ってやってきます。
すみれちゃんの、かぼちゃの割り方が豪快!
なんと投げちゃうのです。
しかも、お母さんもいつもこうやるんだとか・・・。
それを見た森の動物たちもみんな集まってきて、大きなすみれかぼちゃを使ってご馳走を作ります。
いっぱいに並んだかぼちゃ料理の数々に、息子も大興奮。
「これは何?」とひとつひとつ指さして聞いてきます。
すみれちゃんが、実在する女の子で、幼くして病気で亡くなったなんて、知りませんでした。
ぐりとぐらの絵本に、人間の女の子が出てくるなんて、他の作品にはなかったですものね。
それを知ってから絵本を読むと、感じるところが変わる作品だと思います。
でも、子どもにはまったくそんなこと関係なし!
むしろ、自分と同じ年頃の子が出てくることで、ぐりとぐらの世界に、自分まで入り込んだように感じられるみたいです。
最後に、ぐりとぐらはすみれかぼちゃの種を埋めます。
こうやって、すみれちゃんはずっとぐりとぐらの世界で生きていくのだなぁ・・・と思ったら、なんだか涙が出そうでした。