暗闇に浮かぶシルエット。それは動物たちのシルエットとかすかな陰影。
おどかすつもりはないけれど、くらいやみからヌッとでた。
オレ、ボク、ワタシは、ダレですか。
わかってくれたら おともだち。
このプロローグをちょっと低いトーンで読むとドキドキ感が高まります。
ただのシルエットではなく、ページごとの景色も、全体構成も、すごく芸術性が高いと思います。シルエットなのに動物の迫力も伝わってくるのが不思議です。
我が家では薄暗い部屋で読み聞かせをしたので、よりこの絵本の雰囲気を楽しめたかなと思います。
読んでいると息子2人が「(わかった?)」「(うん、おれもわかった)」なんて小声で目配せしていて、『ダレなのさ』と問われたとたんに「きりん!」と自信満々で答えていました。
一番盛り上がったのはトラやチーターのページでしたね。
レビューでも幅広い年齢の子に読んでいるというお話が多いですが、それが頷けます。我が子たちにもお気に入りの1冊になったようです。