公園になわとびを忘れたりえちゃんは、弟のけんちゃんと一緒に
取りに戻りますが、そこにはもうなわとびはなくて・・・
りえちゃんの一人語りと会話のみで進んでいくので、
気持ちがよく伝わってくるようです。
かみさまが縄跳びをくれたと喜ぶ、きつねのりえちゃんに
“なんだか、ごちゃごちゃの気持ちだったけど”そのまま縄跳びを譲る人間のりえちゃん
お姉ちゃんの気持ちが判るから、“いいの?”と気遣う弟のけんちゃん
最後にけんちゃんが言った一言が、りえちゃんの気持ちを暖かいものに変えてくれます。
あまんきみこさんの柔らかな文章と、酒井駒子さんの暖かい絵がベストマッチな一冊です。