「わたしのワンピース」の西巻先生の絵だな、と目に留まりました。 この季節にピッタリな作品がまた生まれましたね。
低学年向けのひとり読みの作品です。
未就学児もおうちの方に読んでもらうと良いでしょう。
かこちゃんは買ってもらったランドセルを誰かに見せたくなりました。
よもぎのはらへ行くと、青いスカーフを首に巻いたきつねのこが、「みせて、みせて」とやって来て、ちょっとだけかこちゃんからランドセルを借りて背負ってみました。
“もうすぐ もうすぐ、1ねんせい。 みてよ、 ぴかぴかランドセル♪”と二人で歩きながら唄っていると、ももいろリボンを耳につけたうさぎのこが、とびだしてきて、・・・。
かこちゃんのランドセルを眺めてつくため息が可愛らしいんです。
きつねのこもうさぎのこもねずみのこも、みんな学校があるんですね。
それぞれのお母さんが、かこちゃんのランドセルをモデルに手作りのランドセルを縫うシーンが、またまた素敵です。
ねずみのかあさんが、かこちゃんに話しかける「・・・・。ひとのこちゃん、いいかしら」にクスリとしてしまいます。
新しい春への期待に胸を膨らませ、枕元にランドセルを置いて眠るみんなの寝顔がハッピーですね。
私も幼稚園バッグは手縫いをしましたが、ランドセルは無理でしたね(笑)。
赤い色のランドセルを選んだ息子を真ん中にして、店員さんと見つめあい、たじろいだことを思い出します。
なんとか説得し決めたダークグリーンのランドセルも息子とお別れです。
6年前のこの季節、背中がすっかり隠れるような大きいランドセルを背負って鏡に映し、はにかんでいた息子を思い出しました。