キツネにそそのかされた、器量よしの娘が、キツネの嫁にされてしまうことになり、嘆き悲しんでいると、ネズミに助けられ、無事に家に帰るという昔話です。
娘は、一番大事にしていた黒髪と交換条件で、嫁にならないですむ方法をネズミから伝授されるのです。嘆いているばかりでは、危機を回避できない。最後まで諦めずに、知恵を絞り、行動するのだ。娘も、つまらない欲から、キツネについて来てしまったばかりに騙されて、後悔したことでしょう。母の言いつけだけを守って行動していれば、こんなことには、ならなかったのですから。
つまらない欲目から、悪い人間に騙されるなという戒めが感じとれます。