二人の子どもを助産院で産み、三人目の子どもを妊娠。漠然と家で赤ちゃんを迎えられたら楽しいかなと思いながら過ごしていました。
「自宅出産?うーん」と夫に難色を示され、反対されてまですることではないし、と思っていたのですが、赤ちゃんを迎える二人の息子のために買った二冊の本が、幸せなお産のきっかけになりました。
毎晩の読み聞かせのときに、この本を持って父ちゃんのところに行ってくれた次男。そして一生懸命聞いていた長男、誰より一生懸命読んでくれた夫。三人は息を潜めるようにーまるで自分たちの物語を追うかのようにー本を読み進めていき、最終頁の幸せなお母さんを見て本を閉じて、夫の一言。
「三人目の赤ちゃん、家で迎えようか」
そう、「決心した」のです。
この本のお陰で、日常のなかで赤ちゃんを迎えるという当たり前だけど当たり前ではない、幸せなお産を経験することができました。日常のなかで陣痛が来て、おばあちゃんが駆けつけてくれて、大好きな助産婦さんたちが来てくれて。ぼくたちも大活躍して、みんなの赤ちゃんを迎える。この本の通りの幸せな経験でした。
夫曰く、「これはおれの絵本かもしれない」とのことです。
しかし納得していないのは、次男。なぜ自分に該当する二番目の子が女の子なのか、それが気に入らない様子です(笑) それくらい、わが家には大切な一冊となりました。隣で眠る小さな小さな三男に、この本を読んで、生まれたときの話をみんなでしてあげるのが楽しみです。