冬、食べ物探しに出かけたうさぎが、かぶを2つ見つけます。
うさぎは、きっとろばさんもおなかをすかせているだろうと思い、1つをろばさんのもとに持っていってあげるのです。
家に置いてあったかぶを見つけ、ろばさんは、それをやぎさんに持っていく。
やぎさんは、鹿さんに...最後に、このかぶは、うさぎのもとに。
「情けは人のためならず」と言うけれど、人に親切にしていれば、その親切は自分にかえってくるのです。
人を思いやる気持ち、さりげない親切、なかなかよいお話です。
でも、いい話だなぁと思いながら読んでいる私の横で、娘がひとこと。
「ねぇ、どうして、みんな、もらったかぶのほうを食べずに、人にあげちゃうの?かぶを食べたらいいのにね、お母さん?」
って。
そう言われたらそうだけど...それじゃ、話がつながらないでしょ。
そして、
「お母さん?雪の上に、白菜とか、おいもとか、お野菜が落ちてるって不思議だね。」
って。
どうやら、話の本筋ではなく、細部に目がいくようで、読むたびに、
「どうして、誰もかぶを食べないんだろうね。」
って。
子供って、不思議なところが気にかかるみたい。