亀を通して育まれていく、ゆうととおおはし君の友情が心にしみます。かめたは2人の少年の出会いのきっかけを作り、2人の友情を固めると、自分の仲間の所へ去ってしまいます。でも、後にはゆうととおおはし君の友情が残り、爽やかな気分にさせられます。少年たちの関西弁も、とても心地良いです。
私自身、田んぼでザリガニをとったり、野良猫を友達同士で公園で飼ったり、秘密基地を作ったりしましたが、そんな経験を懐かしく思い出しました。こんな風に自然の中で生き物と触れ合いながら育っていくのが理想ですが、今の都会の子供たちにはピンとこなさそうなので、残念ながら大人が読んだ時よりは共感度が低めかも…。