作者の、こがねぐも観察記録、といったところでしょうか。
物置部屋に持ち帰り、ずっと「飼育」してみた、というのですから、
びっくりですね。
表紙のグロテスクな容姿にたじろいでしまうかもしれませんが、
冒頭から、「こがねぐもって おもしろい いきものなんですよ。」と
語りかけられるので、興味を持ってしまいます。
なんと、えさも自ら与えていた、というからすごいです。
お刺身もOKなんてびっくりです。
獲物を糸で捕らえる様子が、克明な絵で描かれます。
くもの糸の不思議もよくわかりますね。
でもやっぱり圧巻はこぐもたちの誕生です。
くもに親近感がわきますよ。