ずるそうな顔立ちのきつねくん。1時間100円で友達になってあげるという商売《ともだちや》をはじめます。
さて、これは商売になるのでしょうか・・・?
まず最初に、お金払って友達になってあげるというこのお話の設定にびっくり。こどもに読ませるのに、それって・・・と、ちょっと否定的に見てしまいました。
でも読み進めていくと・・・。
実は、作者の狙いはまったく逆なんだということがわかります。
主人公にいかにもずるそうなキツネが選ばれているのも、お友達として怖そうなオオカミが出てくるのも、その結論の意外さを引き立てています。
とても面白い絵本だと思うのですが、やはりある程度大きい子じゃないとそこまで理解できないのでは?と思います。
わが息子4歳には、まだすこし早かったようなので、年長さんあるいは小学校に入ったくらいにまた読ませたいです。