この頃、他人の子供を叱ってくれる大人は見なくなりましたよね。
久しぶりにこういう、怒ってくれるおじいさん。
かみなりじいさん。の登場です。
これだけでも、なんだかわくわくして。
わんぱく三人組、カブトムシをとろうと木に上っている時、コラァー。
近所で有名な、かみなりじいさんが杖を振りかざして走ってきました。
もちろん、三人、こわくなってにげだしちゃいました。
が、ヒデトシだけが逃げ遅れてしまい…。
しかも、なかなか戻ってきません。
二人はどんどん心配になり、かみなりじいさんに痛い目にあわされてるんじゃないかとますますおちこんでいきます。
いやな想像はどんどん膨らむ一方。
「ともだちやもんな。 ぼくら。 ええときだけのともだちとちがうし。いっしょにおこられよう。」
二人、かっこよかったですね。 なんだか短いドラマをみているようでした。
友情、あらためていいもんだと自覚しました。
私の子はまだまだ小さいですが、将来、かけがえのない友達を作ってほしいと思います。
こんな三人だからこそ、かみなりじいさんは許したんでしょうね。
友達の素晴らしさを知っていたからこそだと思います。
「なんなら わしもともだちになってやろうか?」本当はお茶目な一面があるおじいさんでかわいかったです。
二人が、怒られに行く前、ちびるといけないからとオシッコを済ませとくあたりは意外に冷静でうけちゃいました。
とても、楽しい気分にさせる本です。