何とも言えないインパクトのあるトマトの表情。これを見ちゃったら手に取らずにはいられない。それに題名も「トマトさん」だけ。なんか意味深・・。真っ赤にうれたトマトさんが木から「どった」と落ちたところなんか、すごい重みを感じちゃう。それに太陽がぎらりと、照って暑くてたまらない気持がとっても伝わってくる!ミニトマトはそんなトマトさんの気持ちをよそに、コロコロ転がって小川へ飛び込んで行く。そんな姿をうらめしそうに見るトマトさん。でも素直になれなくて見栄を張っちゃう。この後トマトさんは一体どうなってしまうのか?トマトさんが転がって小川に入っていく、見開きいっぱいの顔はなんともいえない!!目に焼きつきます。暑い夏の日に思わす、冷たいトマトを思いっきりかじりたくなる心情に駆り立てられる絵本です。