せっかく自分の苦境を救ってもらったのに、ほんの気の迷いでぶち壊しにしてしまったあわれな男のお話ですが…。
道士というものが何者か、説明しないとちょっと話に入り込めないかも知れません。
昔話の雰囲気を、心臓バクバクとか脳天ヒクヒクとか連発されたオノマトペが、壊してしまったように思いました。
蔵の門が開いたと思ったら目の前にいきなり男が現れるという、ページ折り込みの細工はとても効果的だと思いました。
何だか、お笑いとして受け取って良いのか、説話として受け取って良いのか、この絵本をどのように受け取って良いのか、ポイントが定まらない絵本になってしまったように思いました。