知らない土地に引越しをするのは、大人だって不安です。
寛太は大好きなおじいちゃんと別れることになってので、
寂しかったと思います。
おじいさんが送ってくれた机は、引き出しを開けると、おじいさんの田んぼがあるのです。
寛太は1年間、この引き出しの中から、おじいちゃんの田んぼにいって、
おじいちゃんからたくさんのことを教わります。
田んぼを守ることは、稲を育てるだけでなく、そこにすむ生き物も守ることなのですね。
たくさんの命を守りながら、稲は大きくなるのです。
稲の花は、とても儚いけれど、たくさんの命を生み出します。
本当に強い命です。
その命に感謝して生きていかなければなりません。
寛太にとってこの1年は、これから先の人生に大きな糧となったことでしょう。
これを読んだ子どもたちの心にも、きっと残ると思います。