この本の可笑しさは、うさこの妙にマイペースなのんきさに尽きます!
だって、うさこって、どんな状況に置かれても、なんだか楽しそうに笑っているんですもの。多分、自分がピンチに陥っていることさえ気がつかないで。
おばけがうさこを驚かせようと、虎視眈々としているのに、うさこときたらのんびりしたもの。おまけにメガネがなくて何も見えないのに、全く慌てません。
おばけにメガネを探させて、自分はにこにこしながら木の下でのんびり座って待っているとは、心臓に毛が生えているのではないかと思うほどです。
結局おばけ一人が悪戦苦闘した挙句、自分のやりたいことは何一つできずに消えてしまい、うさこは「いい人に出会って、メガネも見つかったし、良かったわ〜」と幸せな気分に浸るのです。
幸せなうさこちゃん。マイペースで何事にも動じない人は、まさに おばけより強し!です。